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コーポレートサイトのデザインリニューアル

約10年ぶりのコーポレートサイトリニューアル

約10年ぶりに、コーポレートサイトのリニューアルを行いました。
そして、この「ブログ」という新しいコンテンツを設けました。
きっと、多分、月に一度くらいの頻度で、プレスリリースとして発信するほどのニュースではなく、けれど一人でも多くの人に知ってほしい、私たちの個性や取り組みについて書いていこうと思います。

初回は、このコーポレートサイトのリニューアルの話。

リニューアルの背景

長らく続いた新型コロナウイルスのパンデミックは、ブライダル業界に非常に大きな影響を与えました。当社も例外ではなく、働き方からお客様の動向まで、本当に色々なことが変わりました。そして、ようやく出口が見えた前期、2030年までの未来を描く「長期経営方針」を策定するとともに、企業理念の見直しも行いました。
「ホスピタリティ業界にイノベーションを起こし日本を躍動させる」をPURPOSEに掲げて、ホテル事業を新たな柱として急速に成長させ、ウェディング業界とホテル業界でリーディングカンパニーを目指します。

1998年に創業し、ブライダルに「ハウスウェディング」という新しい市場を創出して以降、ウェディング事業を中心に、業界大手企業として成長してきた当社。恐らく社外からも“ザ・ウェディング企業”だと認識いただいていますが、他の誰よりも社員自身が主力事業に誇りを持ち、強く強くそう思っています。
そんな私たちが新たな企業理念を携え、ウェディングという枠を超えてホスピタリティ企業として成長するためには、何よりもまず社内の意識を変えないと始まらない。本気で「第二の創業」に挑まなくてはならないタイミングだと考えました。

理念の言葉とあわせて、ビジュアルイメージは変革の意思を伝える最も有効なツールの一つです。コーポレートサイトを中心に、名刺や社内資料、バーチャル背景などのコーポレートデザインをドラスティックに変えることで、大きな変化の中にいることをまず社員に感じてほしい。もちろん取引先やお客様、投資家や株主など社外の人たちにも知ってほしい。そんな背景から、今回のサイトリニューアルに至りました。

らしくない制作パートナー

今回のサイトリニューアルでは、Konel Inc.(株式会社コネル)さんにパートナーをお願いしました。自らを「未来を実装する、越境クリエイター集団」と呼ぶKonelさんは、ブランドデザインを行った下北沢高架下施設が、世界3大デザイン賞の1つである「Red Dot Design Award」にてRed Dot賞、国内最大級のクリエイティブアワード「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」デザイン部門にてゴールドを受賞するなど、独創的かつ新しい表現で高い評価を得ています。

“アートとテクノロジーを融合”させて、“未来から新たな体験を逆算”して、“未来を実装”する彼らは、いまだアナログでしきたりや慣習が多く残るウェディング業界とは対極の存在です。でも、そんな私たちらしくない制作パートナーをあえて選ぶことで、ザ・ウェディング企業のイメージを壊したい。これまでの私たちでは実現できなかったデザインや印象を、彼らの視点を入れることで作り出したい。Konelさんを制作パートナーに選んだことは、変化への強い意思でもありました。

コンセプトは「塗り替える」

コーポレートサイトのベースとなるデザインのコンセプトは“塗り替える”。

いくつもの色が混ざり合い、今にも動き出しそうな勢いのあるペイントです。「ホスピタリティ業界にイノベーションを起こし日本を躍動させる」というPURPOSEの表現に加えて、当社自身が従来のイメージを塗り替えて大きく変わっていくことや、ウェディング事業でやってきたように、業界の常識を変え、社会や社員の意識を変えていく意思をビジュアルで表現しました。混ざり合った複数の色は、それぞれの社員の個性や会社をつくる多様性を象徴するものでもあります。

また、デザインを構成するコーポレートカラーはブルー、イエロー、パープル、ベージュの4色。「ホスピタリティ」という言葉はどこか温かみを帯びていて、赤やオレンジ、ピンクなど暖色系のカラーと結びつきやすい印象ですが、新たな挑戦という意味を込めて、あえてそのイメージとは距離のあるこの4色を選んでいます。

一方で、サイトの構成やUIは以前よりもシンプルにしています。トップのメニュー画面や会社の沿革の動きなど、一部に遊びは入れているものの、コーポレートサイトは様々な属性と目的の人が訪れる場所であることから、来訪者がなるべく最短ルートで必要な情報にたどり着けることを大切にしました。

 

今回のコーポレートサイトのサイトリニューアルや名刺デザインのリニューアルを通じて、まずは当社の社員が変化の兆しを強く感じ、会社とともに楽しんで変化・進化をしてくれたらと思います。そして新サイトを訪れる方々にも、ここから変わっていくテイクアンドギヴ・ニーズを感じていただけたら嬉しいです。

次回は、サイトの制作パートナーであるKonelさんをお迎えして、デザイン制作の過程について詳しくお聞きする予定です。