婚礼大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:岩瀬 賢治 以下:T&G)は、在籍する全国のウェディングプランナーを対象に『Z世代の結婚式におけるコスパとタイパに関する意識』についてアンケートを実施いたしましたので、調査結果をお知らせします。
婚礼顧客において、「コストパフォーマンス(コスパ)」「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視するといわれるZ世代が多くなっています。Z世代の顧客は、結婚式におけるコスパ・準備や当日に対するタイパをどう捉え、どんな要望が増えているのか、また、ウェディングプランナーはそのニーズに対してどのような提案をしているのか調査しました。
■Z世代の顧客は「コスパ重視派」が多い傾向
『Z世代*の顧客は、他の世代よりも「コスパ」を重視される方が多いと感じるか』という質問に、63%のウェディングプランナーが「感じる」と回答。そのうち、約80%のウェディングプランナーが『Z世代の顧客のうち7割以上がコスパを重視していると感じる』と答えました。
*1990年代後半以降生まれで2025年現在29歳以下
■コスパ志向の方には、ゲストが喜ぶものや形に残るものを優先度高くお勧め
『コスパを重視する顧客に、費用をかけた方が良いと勧めているもの』には、「料理(40 %)」「撮影・映像(27%)」と回答したウェディングプランナーが全体の70%弱にのぼります。一方、『必ずしも費用をかけなくても良いと伝える項目』として、最も多く挙がったのは「ペーパーアイテム(67%)」。準備の効率化やおふたりとゲストの利便性などもあわせて考慮し、WEB招待状&席次表を勧めると多くのウェディングプランナーが回答。おふたりの希望やこだわりをふまえつつ、ゲストの満足度に直結する料理と、結婚式後も長く楽しめる撮影・映像を中心に、費用をかけるポイントと優先順位付けについてアドバイスをしていることが分かりました。
『コスパ重視の顧客に対し、予算の中でコストをかける部分と抑える部分についてどのようなアドバイスをしているか』という質問に対し、以下のような声があがりました。
撮影・映像のコスパ提案
撮影や映像関連では、結婚式当日のフォトグラファーの指名やアルバムのデータ数を増やすことに費用をかけることが、断然コスパが良いと考えています。そのため、既に外部のフォトスタジオで前撮りを予約している方には、オープニング・プロフィールムービーとのセット注文を検討すると効率的で、その分当日撮影に費用をかけるのがおススメだとお伝えすることがあります。 (山手迎賓館神戸/岡本 美香)
コスパ重視の方には、短時間の演出よりも、ゲストが味わうもの(料理・ドリンク)や形に残るもの(写真・映像)がコスパが良いことをお伝えしています。Z世代のお客様は、演出の費用よりも、おふたりが後日楽しめるアルバムやDVDにコストをかける方が多いです。 (ガーデンヒルズ迎賓館松本/二ツ神 瑠夏)
ギフトアイテムのコスパ提案
おもてなし重視の方は、料理と引出物両方にコストをかけようと考えることが多いですが、当日の料理を期待するゲストがより多いと伝えます。引出物・引菓子・しきたり品の3品を贈るのが伝統ですが、現在は2品でも問題ないとお伝えし、予算の中でその分料理にこだわることを勧めています。 (アーセンティア迎賓館柏/樋澤 梓)
細かい部分までコスパにこだわる方には、システム料の発生するカードタイプは遠方ゲストに絞り、それ以外の方には現物というように引出物の贈り分けを提案することもあります。(ベイサイド迎賓館松山/渋谷 美圭子)
会場装飾や装花のコスパ提案
おふたりのこだわりをヒアリングし、装花であれば、ゲストの目に触れる機会の多い場所や写真に映る頻度の高い場所など、会場内でもボリュームを出す箇所に優先順位をつけて、同じ予算内でより華やかな印象にできるご提案をしたりします。(ベイサイドパーク迎賓館千葉みなと/藤田 千世)
コストパフォーマンス良くパーティの写真映えを追求したいという方も増えているので、フラワーコーディネーターによる披露宴会場の装飾に予算の比重を置き、ウェルカムスペースの装飾をおふたりで準備いただくことを勧めたりします。カップルごとにパーティコンセプトを提案しているため、コンセプトに関連する装飾品を楽しみながら検討いただけます。 (麻布迎賓館/木村 はづき)

『打合せで予算オーバーになった場合、どのような対応をするか』という質問に対しては、以下のような回答が寄せられました。
見積額が打ち合わせ開始時より増えている場合、招待人数の増加が理由の一つであることが多いので、人数に比例してご祝儀が増えることを伝えます。費用調整の必要があれば、おふたりの重視するポイントに応じてアドバイスしますが、料理によるおもてなしは特に大切にしてほしいので、料理の優先度が下がりそうになった場合はゲストからの声を紹介して重要性が伝わるようにしています。 (ベイサイド迎賓館鹿児島/鳥居 美希)
金額で悩まれている商品は、おふたりが想像されているよりも先の未来をイメージできるように価値を伝えることも。記録映像の場合は「結婚式の直後に楽しむだけではなく、家族の節目となるイベントで見返しても素敵だし、5年後、10年後に初心を思い出すきっかけにもなる」などと伝えたうえでコストをかける価値があるか考えていただくことが多いです。(ベイサイド迎賓館和歌山/島野 貴文)
■「タイパ重視のZ世代が多い」の回答は35%。打合せや当日の過ごし方に変化が
『Z世代の顧客は、他の世代よりも「タイパ」を重視される方が多いと感じる』という質問に「はい」と回答したウェディングプランナーは35%。「コスパを重視するZ世代のカップルが多い」の63%に対しては少ない結果ではあるものの、これまでの当たり前に疑問を持つZ世代のカップルは増えており、結婚式準備や当日の過ごし方に変化が生まれているようです。
「タイパ」を重視するお客様から打合せや当日の過ごし方に関してあがる意見と、それに対する提案として、以下のような声が寄せられました。
打合せのタイパ提案
打合せ回数を減らして密度濃く行いたいという方が増えています。招待状やアイテム決定の打合せなど短時間で済むものを前後の打合せとまとめたり、WEB上の結婚式準備ツール「the Steps」やオンラインでの打合せを駆使して、来館回数を減らすよう工夫しています。(アーモニーアグレアーブル/藤崎 伊代)
タイパを重視される方には特に、検討事項は事前におふたりで決めてきていただき、打合せではその確認を進めていく旨をお伝えしています。「the Steps」のお客様記入欄に質問したい内容を予め入力いただき、回答を準備した状態で打合せをスタートするととてもスムーズです。(アーカンジェル迎賓館宇都宮/増山 はる香)
当日のタイパ提案
余興のように内輪だけで盛り上がる時間や、スピーチなど人の話を聞く時間は最小限にしたいと考える方が増えている印象です。また、進行をできる限り削って歓談時間にしたいという要望も多いので、絶対にやりたい演出がなければゲストと過ごす時間を最優先して進行を組んでいます。(アルモニーソルーナ/織田 拓夢)
主賓挨拶や友人スピーチ、親族紹介、両家代表謝辞など、定番の進行に対して「必要ですか?」と尋ねられることが増えました。必ずしもしきたり通りにする必要はないことを伝え、柔軟に提案しています。タイパ重視のお客様の場合、おふたりは親族紹介に立ち会わず、その間に写真撮影をしたり、挨拶やスピーチをする方に持ち時間を短めに伝えていただき、その分ゲスト過ごす時間を長めに確保したりと、タイパの良い過ごし方に繋げています。(TERAKOYA /薄 利佳)
挙式前の待合時間や、お色直し中の歓談時間を有効活用したいという方が多いです。お客様によっては、挙式と披露宴の間のガーデンセレモニーで乾杯挨拶をしていただき、披露宴中の歓談時間を増やすことも。また、キリスト教の挙式ではなく人前式をお勧めして形式的な進行を省き、おふたりならではの進行を入れることで、過ごす時間の濃度を上げるよう提案しています。(青山迎賓館/金田 絵恋)
<T&G ウェディングプランナーアンケート調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:T&G ウェディングプランナー366名
調査期間:2025年2月13日~2月27日