ENVIRONMENTAL LOAD REDUCTION環境負荷軽減
テイクアンドギヴ・ニーズでは、提供する商品・サービスを通じて
地球環境保全活動の輪を広げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
ウェディングやホテルの事業活動を営む中で生み出される環境への負荷を最大限軽減していくこと、
それが私たちの活動の根源にあります。
リユース、アップサイクルの促進
会場内外の照明を
LED 照明に随時更新
ハウスウェディング会場のガーデンイルミネーション、外壁照明、屋内の照明等、会場内外の照明を順次 LEDへ切り替え。設備面での環境配慮を推進しています。
チャペルリニューアルに
古材やペットボトル再生生地を使用
チャぺルリニューアル時の建築資材において、壁面の仕上げ材に古材を使用したり、ベンチの張地に100%ペットボトル再生生地を使用したりしています。
家具クッションにも
新しいエコ素材を
海洋プラスチック再生綿
ガーデンやロビーのクッションには、新素材として注目される海洋プラスチック再生綿Suprelle™blueを、カバーには原着ポリエステル糸を使用。環境に配慮した新しい素材を積極的に導入しています。
省エネルギーが期待できる
コージェネレーションシステム
GHP空調機の排熱を利用して発電するコージェネレーションシステム。東京ガスや大阪ガス、北海道ガスの対応エリアで使用しています。
廃棄予定のドレスを再構築
アップサイクルドレス
廃棄予定だったウェディングドレスのパーツを組み合わせ、新たなデザインで再構築。唯一無二なデザインのアップサイクルドレスのレンタルを行っています。
思い出と共に長く楽しむ
アフターフラワーキャンドル
アフターブーケとして結婚式後も形に残されることの多いブーケとは異なり、会場装花は廃棄されることも多くあります。大切な日の会場装花を結婚式後も楽しめるように、アロマキャンドルにリメイク。おふたりで楽しみながら制作することも可能です。
婚礼直営店では
米製のストローに全面切り替え
プラスチック使用量削減に向け、ホテルや結婚式場で提供するプラスチック製ストローを 順次、米製のストローに切り替えています。
使用済みワインコルクを回収し
調理備品として購入
使用済みのワインコルクを全国の直営店で回収して洗浄し選別。ナイフホルダーとして生まれ変わります。それらは当社シェフが使う調理備品として購入。その製造については、障がいを持つ方々に依頼しています。
再生紙を使った
結婚式に使用する引出物袋
年間に約60万人が利用する引出物袋を再生紙に変更。持続可能な森林の利用と保護を目的とした生産品であることを証明するFSC®認証を取得しています。
ルームシューズは
再利用可能なサンダルに
TRUNK (HOTEL) では使い捨てスリッパではなく、宿泊者に長く愛用いただけるビーチサンダルを提供。素材もサンダルの製造過程で発生する端材を活用しています
古材を施設や商品に再利用
廃棄物・森林破壊の削減に貢献
古材を利用した建築、商品開発への取り組みを強化。現在、TRUNK(HOTEL)や婚礼直営店のチャペル等で古材を再利用しています。
細かなアメニティにまで
ポスト・プラスチック原料を推進
客室で提供するヘアコームはポスト・プラスチック原料とも言われる日本製の新素材「MAPKA」で作られています。MAPKAの主原料は紙。ウォータープルーフ仕様で使い心地と環境配慮の両立が実現しました。
洋漂流プラスチックを材料にした
ランプシェード
材料となるプラスチックの一部はTRUNK(HOTEL)のスタッフが拾い集めたもの。実際に海洋漂流物の多さを目の当たりにし、深刻な問題のひとつであると改めてスタッフも実感しました。
ロスフラワー(廃棄生花)を
ブーケにアップサイクルして販売
TRUNK(HOTEL)のパブリックテラスでは、ウェディングやイベント装飾で使用し破棄される生花を、ブーケにアップサイクルして販売しています。
放置自転車のパーツを使用し
レンタル自転車を再構築
TRUNK(HOTEL)で貸し出しているヴィンテージ感あふれるレンタル自転車は、東京都で年間およそ5.5万台とも言われる放置自転車のパーツを活用し、TRUNK のアートディレクター の手により再構築されたものです。
廃棄されてしまうベンチを
塗り直して再利用
以前、公園などでよく見かけたコカ・コーラのベンチ。そのような廃棄されてしまうベンチを塗り直して再利用し、TRUNK (HOTEL)のパブリックテラスに設置しています。
従来の方法にこだわらない
新発想のフラワーアレンジメント
生花を挿す際に使われるスポンジ状の土台・オアシス。しかし使い捨てられ大量破棄されてしまうため、 TRUNKではオアシスを使用せずにお花をそのまま挿すスタイルでフラワーアレンジメントをしています。
社員発信のアイディアを大切に
フードロス社食弁当
調理スタッフが食材の端材や余りを活用したお弁当をつくり、社員に向けた社食弁当として販売。このアイディアは、フードロスを削減したいと考えたTRUNK(HOTEL)の調理スタッフの思いが形になったものです。
TCFD提言に基づく情報開示
ガバナンス
当社は、気候変動を含むサスナビリティ課題について、「リスク管理員会」と「サステナビリティ推進室」が連携しながら審議・施策の精査を行っています。
サステナビリティ推進室では、グループ全体の事業活動を通じて持続的な社内の実現に貢献すべく、サステナビリティに関連する計画の作成、重要課題への取り組み推進、進捗のモニタリングを実施。サステナビリティ推進室で議論された内容はリスク管理委員会に共有され、リスク管理委員会では事業活動において想定されるサステナビリティ上のリスクを抽出・審議し、対策の推進を行います。リスク管理委員会で議論された内容は、適宜経営会議および取締役会にも報告され、経営計画や全社的な方針策定に反映されています。
戦略
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズおよび連結子会社5社を対象とし、長期経営方針「EVOL2030」目標年の2030年時点を想定して、シナリオ分析を実施いたしました。気候関連のリスク・機会について、関連部署へのヒアリングやサステナビリティ推進室を中心としたワーキンググループでのディスカッションをふまえ、リスク・機会項目の列挙および発生時の当社への影響を定性的に考察しています。
■ 想定されたリスク項目
種別 | 分類 | 頂目 | 考察 | 想定される 発生時期 | 想定される 影響度 |
---|---|---|---|---|---|
移 行 リ ス ク | 政策 規制 | ・カーポンプライシングの導入 | ・炭素税が導入された場合、自社活動により非出されたGHG排出量に応じて、課税コストが増加する。 | 中期~長期 | 中 |
・プラスチック使用に関する規制 | ・プラスチック規制の強化に伴い、プラスチック製品の代替品対応コストが増加する。 | 中期~長期 | 中 | ||
・食品ロスに関する規制 | ・廃棄物を抑制するために、食品ロスに関する法規制が強化された場合、対応コストが問加する。 | 中期~長期 | 中 | ||
市場 | ・エネルギーコストの変化 | ・再生可能エネルギー導入に伴い、オフィスや式場、ホテルにおいてエネルギーコストの増加や設備投資コストが発生する。 | 短期~中期 | 中 | |
・原材料価格の変化 | ・炭素集約度の高い建築資材の価格高騰により、施工コストが増加する。 | 中期~長期 | 中 | ||
・顧客の行動変化 | ・エシカル思考の高まりにより環境に配慮したサービス(商品)を選好するようになり、取組みが不十分であった場合に売上が減少する。 | 中期~長期 | 中 | ||
評判 | ・企業イメージの低下 | ・事業活動において環境に配慮した活動を行っている企業を選好するようになり、取り組みが不十分であった場合に売上が成少する。 ・気候変動に対する取り組みとその情報開示が投資判断の基準となり、取組みが不十分であると判断された場合に資金調達が困難となる、株価が下落する。 | 短期~長期 | 小 | |
物 理 リ ス ク | 急性 | ・異常気象の激甚化 | ・異常気象の激甚化により、以下が発生することにより支出の増加および収益機会の損失が発生する。
| 短期~長期 | 大 |
慢性 | ・気温上昇 | ・平気気温の上昇により、以下が発生することにより支出の増加および収益機会の損失が発生する。
| 短期~長期 | 大 | |
・原材料の生育不良 | ・原材料(農作物・園芸作物)の安定した調達が困難となり、対応コストが発生する | 短期~長期 | 中 | ||
・感染症の増加 | ・感染症の時加により、以下が発生する。
| 中期~長期 | 大 |
■ 想定された機会項目
種別 | 分類 | 頂目 | 考察 | 想定される 発生時期 | 想定される 影響度 |
---|---|---|---|---|---|
移 行 リ ス ク | 市場 | ・顧客の行動変化 | ・エシカル思考の高まりにより環境に記慮したサービス(商品)を選好するようになり、取り組みが評価された場合に売上が増加する。 | 中期~長期 | 中 |
評判 | ・企業イメージの向上 | ・事業活動において環境に配慮した活動を行っている企業を選好するようになり、取り組みが評価された場合に売上が増加する。 ・気候変動に対する取り組みとその情報開示が投資判断の基準となり、取組みが高く評価された場合に安定した資金調達が可能となる、株価が上昇する。 | 短期~中期 | 小 |
リスク管理
気候変動リスクについて、サステナビリティ推進室とリスク管理員会が連携し、リスクの識別・評価・管理を行っています。
サステナビリティ推進室では、潜在的もしくは顕在化している気候関連リスクを各部門から抽出するとともに、定性・定量の両面から評価しています。また、サステナビリティ推進室にて識別・評価された気候変動リスクは、全社的なリスク管理を統括するリスク管理委員会に報告され、同委員会ではグループ全体で起こり得るその他リスクと気候変動リスクを相対的に評価し、当社グループの事業活動に重大な影響をもたらす「重要リスク」の絞りこみを行います。気候変動の重要リスクについては、サステナビリティ推進室およびリスク管理委員会が対応策を協議・決定するとともに、その進捗をモニタリングし、適宜取締役会にも報告しています。
【想定された気候関連リスク・機会】
分類 | 頂目 |
---|---|
政策 規制 | ・カーポンプライシングの導入 |
・プラスチック使用に関する規制 | |
・食品ロスに関する規制 | |
市場 | ・エネルギーコストの変化 |
・原材料価格の変化 | |
・顧客の行動変化 | |
評判 | ・企業イメージの低下 |
急性 | ・異常気象の激甚化 |
慢性 | ・気温上昇 |
・原材料の生育不良 | |
・感染症の増加 |
【対応すべき事項(カテゴリー)と当社戦路】
エネルギーの 省エネ/再エネ化 | <当社取り組み事例>
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原材料の 省資源/脱炭素化 | <当社取り組み事例>
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環境に配慮した事業経営 による企業ブランディング | <当社取り組み事例>
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気候変動起因の物理的を 被害/收益機会の損失の低减 | <当社取り組み事例>
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指標及び目標
気候変動リスク対応において、温室効果ガス排出量の削減が重要であると認識しており、 気候変動への緩和と適応の取組みを進めております。また、パリ協定で定められた日本政府の削減目標及び日本政府が産業界別に定めた方針に合わせた温室効果ガス排出量削減目標を設定しております。
グループ全体の温室効果ガス削減目標は、2030年までに、Scope1 + Scope2を2022年3月期比で50%削減とし、2050年までには、温室効果ガス排出量削減の最大化と、吸収・除去と併せて実質ゼロにすることを目標としております。目標達成に向けて、事業活動で消費する電力に関して、再生可能エネルギーからの調達を積極的に推進して参ります。また、Scoep3についても、今後集計の精緻化を図ると共に目標設定に向けて取り組んで参ります。
※スコープ1、2の排出量実績と指標・目標は以下のとおりです。事業環境の変化や政府提言等に沿い、目標の更新も行ってまいります。
指標 | 目標 | 実績(当連結会計年度) |
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温室効果ガス排出量 スコープ1・2 | ・2050年までにネットゼロ ・2030年までに2022年3月期(11851.2t-CO2)と比較し、50%削減 | 6873.6t-CO2 |