COLUMN

夫婦の食卓を彩る!山菜レシピで大人の春の味覚を楽しもう

草木が芽吹く春、山菜が美味しい季節になりました。山菜のほろ苦い風味と自然そのままの香りは、大人になってからその魅力に気づくという人も多いですよね。今回は春の山菜の楽しみ方をご紹介します。

春の代表的な山菜

山菜は山野で自生する食用の植物のこと。渋みや苦味をなくし、彩りよく改良されてきた野菜とは違うものです。日本には食べられる山菜が300種類はあると言われています。日本人は古来から山菜が身近で、なんと縄文時代の遺跡から土器に混じって「こごみ」が発掘されているそうです。

山菜は年中楽しめますが、特に春の山菜が人気です。雪解けと共に現れる新芽には、栄養がたっぷり蓄えられています。代表的な山菜と、気軽に楽しめる超簡単レシピをご紹介します。

タラの芽

「山菜の王様」とも呼ばれるタラの芽は、タラの木の新芽の部分を収穫したものです。ぷっくりと膨らんだ新芽はもちもちした食感で、苦味は少なく食べやすい人気の山菜です。ハウス栽培も多く真夏を除いてほぼ一年中手にすることができますが、天然物の旬は4月から6月ごろです。

<タラの芽のアヒージョ>
タラの芽は天ぷらが王道ですが、洋風にアヒージョもおすすめ。

・タラの芽は根元の袴と硬い部分を取り除く
・根元が太い場合は十字に切れ目を入れる
・アヒージョ鍋(小さなフライパンでも)にオリーブオイルを注ぎ、
潰したニンニクと鷹の爪を弱火で揚げ焼きにする
・タラの芽と、お好みでホタテやエビ、しらすなどを加え、塩で味を整える

こごみ

こごみはクサソテツの新芽。くるっとしたフォルムが可愛らしい春の山菜の代表選手です。収穫時期は3月から6月中旬ころ。河川敷などの草原に自生していることもあります。クセが少ないので和え物やサラダでもよく使われます。

<こごみと豚バラのマヨポン焼き>
加熱してもシャキシャキ感が失われにくいこごみは、炒め物にも向いています。下ゆでなど面倒な前処理がいらないのも使いやすいですよ。

・こごみと豚バラ肉を食べやすい大きさに切る(こごみは下ゆで不要)
・豚バラに火が通るまで炒め、最後にマヨポンをまわしかけて香りが出たら火を止める

せり

山菜の中でも特に馴染みがあるのがせり。お正月料理に欠かせないせりですが、実は収穫時期は2月から4月、春の山菜です。川や水田の周辺で栽培されていたり、自生していたりします。東京都内の河川敷でも見られますよ。

<せりのチョレギサラダ>
せりと言えば鍋ですが、たまにはサラダはいかが?シャキシャキした食感を楽しんで。

・3cmほどに切ったせり1束と薄切りにした長ねぎ(または白髪ねぎ)1/3本をボールに入れ、<ごま油大さじ1、酢・砂糖各小さじ2、オイスターソース・コチュジャン・鶏がらスープの素小さじ1、にんにくすりおろし少々>を和えて混ぜたらできあがり

山菜が映えるおしゃれなペア食器

控えめな副菜でも存在感を発揮する山菜は、食器もこだわりたい!鮮やかな緑を引き立てるダーク系の器や、土の温もりを感じられる器などがおすすめです。

美濃焼 丸小鉢 いぶし釉

丸くころんとしたフォルムとマットな質感が山菜の前菜にぴったり。鮮やかな緑色のこごみを胡麻和えにして盛っても。

有田焼 hanaプレート

可愛い小花が散りばめられたお皿は、地味になりがちな山菜料理にぴったり。

きほんのうつわ / こなれ小鉢(15cm)/ 白・灰

足のある平鉢は早めに揃えたい食器の一つ。煮物にもご飯ものにも、和洋気にせず使える優れもの。今回はこれに山菜おこわはいかが?

山菜狩りを楽しもう

山菜は気づかないだけで割と身近に自生しています。お散歩がてら探すのもいいですが、専門家について色々学べる山菜狩りがおすすめ。自然も楽しめ、収穫後に山菜料理を教えてくれたり、想像以上に満足度の高いイベントです。

春の野山で心踊るワイルドな山のごちそう探しに出かけよう!/長野県小谷村
https://www.otarinatureschool.net/wildvegetableshunting

ここでは豊富な雪解け水に育まれた良質な山菜に数多く出会うことができ、フキノトウ、コゴミ、タラノメ、ヤマウドなどの有名どころから、ネマガリタケ、モミジガサ、シオデなどの高級山菜まで、多い時には30種類近くの山菜が採れることも!
採れた山菜は、山菜しゃぶしゃぶ、山菜天ぷら、山菜汁など、このツアーでしか味わえない『山菜づくしランチ』で堪能します。
【開催期間】 2024年4月27日(土)~6月9日(日)

稲取細野高原 春の山菜狩り/静岡県賀茂郡東伊豆町
https://inatorionsen.or.jp/2023_harunosansaigari/

春の香りいっぱいの細野高原は、伊豆最大級の山菜天国。ワラビ、ゼンマイなどの山菜が取り放題です。総面積125ヘクタールの内、約90ヘクタール(東京ドーム19個分)の広大な高原に自生する山菜は春の伊豆ならではの味覚。雄大な風景を眺めながら山菜狩りが楽しめます。
【開催期間】 2024年4月14日(金)~5月7日(日)

山吉擬似餌店 春の山菜採りツアー/東京都福生市
https://www.yamayoshigijieten.com/herbs.html

4月下旬までの「春の山菜狩りツアー」中は、フキノトウや蕨、山ウドなども収穫できます。ガイドさんが案内してくれるから安心。収穫した山菜はガイドさんが営むお店で美味しく料理してくれます。
【開催期間】 2024年4月上旬〜下旬

まとめ

寒い冬を耐えて栄養分をたっぷりたくさえた山菜が芽吹く季節になりました。山菜のほろ苦い風味と自然そのままの香りを、手軽に楽しめる簡単レシピをご紹介しました。おすすめの器に盛って、五感で楽しんでみてください。もっと山菜を楽しみたい人には、山菜狩りツアーもおすすめです。

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